知っておけば安心!交通事故における救護義務

車18

車を運転する人にとって、交通事故は決して他人事ではありません。充分に気を付けていたとしても、可能性は誰にでもあるのです。万が一交通事故が発生してしまった時に、動揺して何をするべきなのか分からず、恐怖で逃げてしまったなんてことがないように、まず必ずやらなければいけない事をしっかり認識しておきましょう。

事故発生時の救護は義務

交通事故が発生した場合、道路交通法で「交通事故があったときは、運転者その他の乗務員は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。」と定められています。

つまり、事故が起きた時、まずは負傷者の救護をしなければなりません。法律はこれを義務としています。きちんと理解しておかなければいけないのは、自分が加害者であっても被害者であっても、負傷者がいる場合は救護が必須なのです。

さらに、例えば友人の車に同乗していて交通事故に遭ってしまった場合も、負傷者の救護は義務であることも忘れてはいけません。法律では自分の負傷状況が軽い場合は、車に乗っている以上は救護が義務となります。もし、救護を怠った場合、処罰される可能性もあります。

最優先であることを頭に入れておきましょう。救護と簡単に言っても、実際は何をしたらいいのでしょうか。

救護義務は具体的にどんな事なのか

交通事故27

実際交通事故が起きてしまった時、ケガをしている人を目の前にして、すぐに的確な行動がとれる人はそう多くはありません。

助けなければいけないと分かっていても、救護方法の知識を持っているわけでもなく、どうしたらいいのか分からないまま呆然と立ち尽くしてしまう人がほとんどでしょう。まずは、人命を最優先することが重要です。

そのためには救護や救命処置の知識がなくても、やらなければいけない事があります。交通事故での救護とは、「ケガをしている人の有無の確認」「救急車の要請」「安全な場所への移動」「二重事故を防ぐための行動」を指します。

事故発生時は誰でも動揺し、慌ててしまいます。このポイントを認識しておくことで、いざという時に的確な行動がとれるでしょう。実際にはどう行動をとるべきでしょうか。

負傷者有無の確認と救急車の要請

まず、交通事故が発生したら、安全な場所に車を止めて負傷者がいるかどうか確認をします。もし負傷者がいれば、声をかけて意識の確認をします。声かけで応答がある場合はその怪我の状況を確認しましょう。声かけで応答がない場合は、軽く肩を叩いて確認します。

それでも反応がない場合は、早急に救急車を要請しましょう。意識がない場合や、多量の出血を目の当たりにすると、救急車を要請するという行動に移せる人は多いかと思います。ですが、基本的にはどんな状況でも救急車は要請する必要があります。

外傷がなく大丈夫そうに見える場合でも、事故の直後は精神的に興奮状態になっているので、痛みを感じないケースがあります。後々症状が表れるケースは少なくありません。頭部に損傷を受けている場合など、数日経ってから症状が出てくる事も少なくないので、どんな状況であっても救急車を要請する必要があると頭に入れておきましょう。

もちろん、自分自身も診てもらうことを忘れてはいけません。また、このような時、たった一人で全てを冷静に対応するには限界があります。周囲に助けを求める姿勢も忘れないようにしましょう。もし、自分自身が負傷している場合は、出来るだけ大きな声を出して、助けを求める事が大切です。

また、自分が加害者の立場だった場合、動かなければならないと考えてしまう人も多いと思いますが、無理は禁物です。負傷している状態で動くのは、大変危険な行動です。自分の立場に関わらず、怪我をしている時は助けを呼ぶことを優先してください。

交通事故で車椅子を使うことになったら

応急処置を試みる

交通事故23

もし負傷者が路上に投げ出されて倒れていた場合、二次災害を防ぐためにも安全な場所に移動させる必要があります。ですが、負傷している人を素人が動かしても大丈夫なのか不安になりますよね。負傷している部位によっては、対応の仕方にも悩むでしょう。

基本的には首に負担をかけないように頭部を押さえて移動させることが良いとされていますが、動かすことに不安を感じる場合は、発煙筒を炊くなどして、後方車両に注意勧告をしましょう。もちろん、自分の安全にも十分注意が必要です。

自分一人で対応しようとはせず、なるべく周囲の協力を得られるようにしましょう。また、応急処置をすることも必要です。経験がなければ勇気のいる事ですが、出来る範囲で処置を行うことで生存率が高まる可能性が大いにあります。

ただし、自分も負傷をしている場合は、無理をしてはいけないのは先に述べた通りです。余裕がある場合のみ、尽力を注ぎましょう。実際の方法としては、まず意識の確認です。軽く肩を叩きながら大きな声で呼びかけます。

反応がない場合、呼吸しているかを確認します。そして、首ののどぼとけの脇に軽く触れて脈拍があるかの確認をします。脈が確認できなかった場合、心臓マッサージが必要です。みぞおち付近に両手を重ね、ひじを伸ばした状態で体重をかけます。

垂直に圧力をかけます。出来る限りの応急処置をするように心がけましょう。

安全確保も重要な義務です

負傷者の救護も重要ですが、さらに後方車両等の二重事故を防ぐための安全確保も重要な義務とされています。事故を起こした車を道路の脇に寄せて危険を回避しなければいけません。事故に関わった負傷者の救護と同時にやるべき義務になります。

なかなか、同時に行うことは難しいので周囲の協力を求める事は、とても重要な事なのです。周りの協力を得ながら、ハザードランプを点灯させることや、車の移動をしましょう。万が一、協力が得られなかった場合は、発煙筒が重要な役割を果たします。

車に常備されている発煙筒の使い方も、確認しておきましょう。さらに、交通事故の発生が高速道路だった場合、絶対にしてはいけない事があります。それは車の外に出て歩くことです。通常高速道路を走行する人は、人が歩いているという認識がありません。

基本的に外に出るのは車にいると危険がある場合のみにしましょう。また、救護が必要な場合は、充分に安全確認をして動きましょう。